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初めての探索は大収穫のうちに終わり、明日の出発を控え宴が催されています。
「あっはっはー、このアルディン様にかかったら、草野郎の10束や20束――」
アルディンは、葡萄酒の瓶を握り締めて絶好調です。
「アルディンさん、かっこいいです」サクラも目をキラキラさせています。
大河ぁとアルルは、そっと宿の外に出ました。
「・・・でも、こんなとこでアルルさんに逢うなんて思ってなかったです。」
「ソウダナ」
アルルは夜風に身を委ねました。
「でも、あのアルルさんが人間に・・・それも女の子とコンビを組むなんて・・」
からかうよな大河ぁの視線。
「ハッ・・・好キナコト言ウガイイサ。タダ、サクラハ、今マデノ人間ト違ウ」
「夢のお嬢様よりも、ですかー?」
「ドツイタロカ!」
そう言いながらが、アルルは夢の少女とサクラの面影がどこか似ている
と思うのでした。
運命の再会へ続く
作者
パティ☆
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