遺跡に入って3日目。
昨日の晩御飯は、アスナ姉さんの特製うさぎさんバーガーです。
生きてるところを見ちゃったからとっても食べづらいなーっておもってたんだけど、いざ目の前にしてみると、とってもお腹がすいてるのに気がついて、しっかり頬張っちゃいました。
「うさぎさん、ゴメンね。でも美味しかったよ。」
遺跡の中では探索がどれぐらい長引くかわからないから水と食料のペース配分をきっちりしろって、アルディンさんが言ってました。ボクも飢え死にはしたくないから持ち込める食料で一日これぐらいかなーって分けておいたんだけど、その・・・・・どうしても小腹が空いちゃうんだよね。えへへ。
魔法陣の立ち上る光が夜闇の中に見えたから、明日には帰れるってわかってるけど、次の探索行はきっと今回よりも長くなりそうだし、食料も今回ほど持って行けそうにないから、ボクのお腹がちょっとピンチかも。途中でおいしそうな草とか生えてたから、うまく集めてアスナ姉さんに料理してもらお〜っと。
「ボクほら、いろいろと育ち盛りでいろいろ発展途上だからっ、そうなのっ。」
「・・・・それでも足りない時は、メルごめんね?^^;」
それにしても、今日のアルマ君との模擬戦悔しかったなー。
結構イイ線だったと思うけど、メルを守り切れずに気絶しちゃった。
一緒にいた時間は長いけど、こうやって戦うことなんてなかったから、まだまだボクはどうしたらいいのかよくわからないや。アルディンさんに今度の夜教えてもらおうかな。
そうそう、夜のアルディンさんといえば、さっき野営の時に少しお仕事任せてもらえて嬉しかったなー。いつも、ボクも手伝うっていくら言っても、子供は寝る時間だとか、女の子なんだから、とかいろいろ理由をつけて手伝わせてもらえないんだよね。ボクだってもう女の子でも一人前なのに。
今日もいつものように、アルディンさんが見張りをしてくれてたんだけど、寒くて、目がさめちゃって火にあたりにいったの。
そしたら、やっぱり目がさめちゃった霜月さんとアルディンさがお話してて、ボクも一緒に見張るっていったら、いつもはすぐになんのかんのと理由をつけて追い返されちゃってたんだけど、霜月さんが火守に誘ってくれたおかげかな?
珍しくアルディンさん、ちょっと微妙な顔をしたけど大河ぁと交代の時間もあるからって、霜月さんが押し切ってくれたおかげで、二人と一匹で、ボクの初めての夜のお留守番になりました。
後ろ姿にこっそりとボクはお礼を言いました。
「アルディンさん、ありがとう」
さあ、明日も頑張るぞっ